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ばと思います。
湿疹、あせも、虫さされが原因になる、お子さんに多いとびひ
- 2010年05月13日
- その他
とびひは、主に5月頃から夏にかけて、皮ふが弱い子供(特に乳幼児)に多く見られる皮ふの病気です。
虫さされ、あせも、湿疹などをかきこわした傷口やすり傷などがあると、黄色ブドウ球菌や連鎖球菌などの細菌が皮ふの表面で繁殖して起こります。
発疹はかゆみを伴うことが多いため、ひっかくことによりひどくなり、他の部位に「とぶように」広がります。このため「とびひ」とよばれています。アトピーのお子さんは、皮ふのバリア機能が低下しているためとびひにかかりやすいです。
人は蚊にさされると、さされた部位に一致してかゆみを伴う炎症反応が起こりますが、これは蚊に吸血された際に皮ふに入る蚊の唾液腺物質に対してアレルギー反応を起こすためです。
蚊にさされた後の炎症反応には、大きく分けて2種類あります。すなわち、さされてすぐにみられるかゆみを伴う発赤(即時型反応)とさされて1~2日たった後にみられる腫れを伴う反応(遅延型反応)です。乳児期では、遅延型反応がよくみられ、さされた部位が水ぶくれになったり、赤く腫れたりします。学童期になると、即時型反応と遅延型反応の両方が認められるようになります。蚊にさされたら早めの治療が大切です。当クリニック(専門医)でも虫さされによく効くぬり薬を処方していますので、お気軽にご相談ください。