皮膚に関する豆知識やケアの方法など役立つ情報が満載ですのでぜひ参考にしていただけれ
ばと思います。
蚊による虫さされは早めに治しましょう!
- 2010年08月12日
- その他
蚊は日本全国どこにでもみられる昆虫ですが、市街地ではアカイエカやヒトスジシマカによる被害が多く、農村部ではユガタアカイエカやオオクロヤブカなどによる被害がよくみられます。
子供の場合、露出部特に顔や手を蚊にさされることが多いです。
人は蚊にさされると、さされた部位に一致してかゆみを伴う炎症反応が起こりますが、これは蚊に吸血された際に皮膚に入る蚊の唾液腺物質に対してアレルギー反応を起こすためです。蚊にさされた後の炎症反応には、大きく分けて2種類あります。すなわち、さされてすぐにみられるかゆみを伴う発赤(即時型反応)とさされて1~2日たった後にみられる腫れを伴う反応(遅延型反応)です。
乳児期では、遅延型反応がよくみられ、さされた部位が水ぶくれになったり、赤く腫れたりします。学童期になると、即時型反応と遅延型反応の両方が認められるようになります。蚊にさされたら早めの治療が大切です。当クリニック(専門医)でも虫刺されによく効く塗り薬を処方していますので、お気軽にご相談ください。
・・・乳児期~学童期の蚊刺症では、かなり激しい遅延型反応を生ずる場合があり、自験例のように水疱形成や強い腫脹を伴うこともまれではない。多くの場 合、個々の症状は通常は1から2週以内に軽快し、反応自体も年齢が進むにしたがって次第に軽くなるので心配する必要はない。しかし、蚊の刺咬後に38から 40度の発熱を伴い、局所に水疱や血疱を形成した後に潰瘍化して、治癒までに1ヵ月近くを要して瘢痕となうような場合は蚊刺過敏症とよばれており、要注意 である。・・・ (Visual Derma Vol4. No6 : 570-71 参考)
コメント:蚊による虫さされは、子供の場合、腫れを伴う発赤や水ぶくれなどの症状を伴うことが多いです。通常は適切に治療を行えば、1~2週以内に症状は改善します。ところが、まれに蚊にさされた後に38~40度の発熱を伴ったり、水ぶくれがつぶれて潰瘍になってしまうといった激しい症状が出てしまう方がいます。
こういった症状は、蚊刺過敏症と呼ばれていて、将来白血病になる恐れがあると言われていますので注意が必要です。
蚊にさされたら早めの治療が大切です。かゆみのためにかいてしまうと、とびひになってしまう可能性があります。赤みやかゆみが強い場合は専門医の塗り薬が効果的です。蚊による虫さされの症状が疑われましたら、とびひになる前に早めに当クリニック(専門医)にかかりましょう!