皮膚に関する豆知識やケアの方法など役立つ情報が満載ですのでぜひ参考にしていただけれ
ばと思います。
水虫は予防が大事
- 2010年05月13日
- 水虫・爪水虫
足の水虫の発症には、気温や温度、白癬菌が足についてからたった時間、足に傷があるかどうかなどの条件に左右されます。足の水虫菌(白癬菌)をもっている人から周囲の環境に白癬菌が散布されます。散布された菌が、健康な人の足に付着することを防ぐのは難しいですが、付着して24時間以内に洗い流せば感染を防ぐことが可能です。足の水虫は、菌をもった人が歩いたところを踏んで24時間以上そのままの状態で放置するとうつってしまうと考えられています。ですから、プール、ジム、温泉などへ行った際は、24時間以内に足を石けんで洗ったり、抗真菌剤を塗ることによって感染を防ぐことが可能です。素足でなくても、ストッキングや綿の靴下をはいても白癬菌が足に付着することがありますので注意が必要です。足がカサカサしたり、水ぶくれができるなど水虫が疑われる症状がありましたら、早めに当クリニック(専門医)を受診しましょう。
・・・常温、乾燥状態では4週間以内に90%以上が死滅するが、高湿度の状態ではT.rubrumが1ヶ月以上、 T.metagrophytesでは6ヶ月以上生着したという。以上より、白癬患者の生活する環境には菌が存在しており、条件によっては長時間生存していることがわかった。菌の付着は男女、年令にかかわらず起こっており、靴をぬぐ環境では誰でも足底に白癬菌が付着する可能性があるといえる、室内環境については、板、畳、コンクリートの床、スリッパ、座布団、じゅうたんなどを濡れたタオルで拭く、石けんで洗う、足白癬に感染する可能性が疑われる場所に行く前後に抗真菌剤を塗布することは、菌の定着を防ぐ効果があると考えられる。
(Visual Dermatology Vol.5 No.4 より引用)
コメント:足の水虫は、菌をもった人が歩いたところを踏んで24時間放置すると、他の方に水虫の症状をうつしてしまいます。また、爪水虫が発症する原因にもなります。爪水虫は、ぬり薬では効果不十分であり、抗真菌作用をもつ皮膚科の飲み薬が必要不可欠です。イトラコナゾールのパルス療法は、副作用が少なくかつ爪に長時間とどまるため、爪水虫の治療には有効です。当クリニックにおいても、爪水虫によく効く飲み薬(イトラコナゾールのパルス療法)や水虫によく効く塗り薬の処方を行っておりますので、爪水虫の症状がございましたら、早めに当クリニックを受診しましょう。