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ばと思います。
とびひは細菌培養検査をうけて早めに治しましょう!-2
- 2010年04月22日
- とびひ
通常症状は5日前後で軽快しますが、1週間以上症状が続く場合は、治りが悪い原因を究明する必要があります。
一般的に、とびひが治りが悪い原因としては、①MRSAという強い菌が治癒を遅らせている②もともとアトピーがあり、皮ふを日頃よく掻いている③石鹸を使って患部を洗っていない④包帯をずっと巻いたままの状態にしている⑤鼻をよくいじるくせがあるなどの原因が考えられます。したがって、とびひを治すためには、①~⑤に対する対策を講じることが大切です。特に最近、とびひの原因となる菌として、MRSAが増加傾向にあり、種々の抗生剤(化膿止め)の内服に対して抵抗性を示します。
そのため、症状の改善があまりみられない場合は、積極的に細菌の培養検査を行う必要があります。
・・・病巣は1日3回石鹸をよく泡立てていたわりながら優しく洗い、シャワー(流水)でよく流す。これにより局所の細菌数は減少するので消毒薬は使用し ない。
・・・外用薬を塗布したら、ガーゼや包帯で覆わない。これは、被覆すると湿潤環境を作り、病巣の細菌数を増加させ治癒を遅らせる場合が多いからであ る。・・・
(小児外科 Vol.39, No.4; 2007-4 より引用)