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ばと思います。
ほくろや皮ふがん:ダーモスコピーで診断できる!
- 2012年03月01日
- ほくろ(検査)・しみ
ダーモスコピーという器械を用いると、ほくろや皮ふがんなどの腫瘍表面を10~20倍に拡大して、表皮(皮ふの表面)だけでなく、真皮(表皮の下の層)にある病変も詳しく見ることができます。
当院では、ほくろとこれらの腫瘍を区別するために、ダーモスコピーという器機を使用しています。 このダーモスコピーは、ほくろを含めた皮膚の腫瘍表面を10~20倍に拡大して、表皮(皮膚の表面)だけでなく、真皮(表皮の下の層)にある病変も詳しく見ることができます。この器械により、従来手術でしかその腫瘍が良性か悪性かを判別できなかったものを、手術することなく区別することが可能になりまし た。
ダーモスコピーを用いると、ほくろ(母斑細胞母斑)や老人性いぼ(脂漏性角化症)などの良性腫瘍の診断も比較的容易に行えます。
ボーエン病は、赤色~褐色調の少し隆起した悪性腫瘍(皮ふがん)です。不規則な形をしていて、鱗屑(りんせつ)や痂皮(かさぶた)を伴うことが多いです。 高齢者の下腿に好発する皮ふがんです。このボーエン病も、ダーモスコピーで切除する前にある程度診断がつくといわれています。
Bowen病に特徴的なダーモスコピー所見の一つとして、本症例でも認められた規則的に配列する多数のdotted vesselsとglomerular vesselsがあげられる。後者の所見は、Bowen病の90%にみられ、・・・
(Visual Dermatalogy Vol.6 No.3, 2007 より引用)