皮膚に関する豆知識やケアの方法など役立つ情報が満載ですのでぜひ参考にしていただけれ
ばと思います。
日やけで悪化するりんご病
- 2010年05月12日
伝染性紅斑は、頬がリンゴのように赤くなって見えることから、リンゴ病とも呼ばれています。幼児や学童に多く見られるウィルスが原因の感染症で、 冬から初夏にかけて保育園、幼稚園、小学校などで流行します。ヒトパルボウィルスB19(ウィルス)が原因です。飛沫感染が主体です。軽度の感冒様症状 (微熱、頭痛や体のだるさなど)がみられた後に、頬がリンゴのように真っ赤に腫れます。しばらくすると、腕、手、もも、足の順に、発赤が網目状やレース状 に現れます。発赤は軽度のかゆみやほてり感などを伴うことが多いです。通常、1週間程で発赤は治ることが多いです。
リンゴ病の発疹は、日光に当たった後や入浴後など体が温まった際、いったん治った発赤が再燃することがあるので注意が必要です。ウィルス感染症が日光曝露により誘発あるいは増悪することはしばしば報告されている。単純性疱疹で皮疹が日光誘発されることは広く知られている。・・・
従来から伝染性紅斑では皮疹消褪後は1ヶ月程度の間、日光曝露、入浴、緊張などで皮疹が再燃することが知られている。・・・(皮膚病診療: 27(8); 879-890より引用)
コメント:リンゴ病の発疹は、日光に当たったり、熱いふろに入ると、発疹が悪化することが多いので気をつけましょう。妊娠されている方が感染すると、胎児に感染し流早産の原因になりますので、妊娠されている方はリンゴ病に感染しないように気をつける必要があります。
大人がリンゴ病にかかると、子供より症状が重症化しやすいと言われています。また、発疹のかゆみやほてり感が強い場合は、早めに治療を開始すると楽です。ですから、伝染性紅斑(リンゴ病)かなと思ったら、当クリニックで治療をうけるようにしましょう。