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ばと思います。
アトピーの皮膚症状の悪化にカビが影響することがある!
- 2010年06月03日
- その他
真菌(カビ)は、以前よりハウスダスト、ダニ、花粉などと同様に、アレルギー性鼻炎や気管支喘息など気道系疾患のアレルゲンとして知られています。最近皮膚科において、カビがアトピー(アトピー性皮膚炎)のアレルゲンとしても重要視されてきています。
アトピーの皮疹悪化に関与する真菌としては、皮膚の表面に存在するマラセチアと消化管に常在するカンジダが注目されています。難治性のアトピーに対して、抗真菌薬を使用したら、皮疹の改善が明らかにみられたという報告があります。
・・・アトピー患者88例(男性48例、女性40例、平均年齢21.1±7.9歳)を対象に、フルコナゾール150mg週1回あるいはイトラコナゾール週 1~2回の内服療法を行い、有用性を検討した。・・・その結果、3ヶ月間の治療成績は、著効が42例(47%)、有効20例(23%)、やや有効20例 (23%)、無効6例(7%)で、有効以上が70%を占めた・・・
(Medical Tribune 特集;真菌とアレルギー性疾患 より引用)
コメント:アトピーの皮疹悪化のアレルゲンとしては、以前よりハウスダスト、ダニや花粉などが有名ですが、最近では真菌(カビ)も注目されています。成人のアトピー(顔や首などの皮疹が難治性)の方に、特に抗真菌薬の内服が有効のようです。ほこり、ダニ、カビ、食べ物などアトピーに影響するアレルギーの原因(アレルゲン)について、当クリニック(皮膚科専門医)においても血液検査を行っております。
アトピーの症状がございましたら、早めに当クリニックを受診するとよいでしょう。