皮膚に関する豆知識やケアの方法など役立つ情報が満載ですのでぜひ参考にしていただけれ
ばと思います。
アトピーの皮膚症状は、かかなければ改善する!
- 2010年05月26日
- その他
アトピー性皮膚炎の方の大部分は、日常生活におけるストレスの増加と発疹の悪化が相関していると考えられています。
ストレスを感じるとイライラしてしまい、つい掻いてしまうという方も多いようです。このつい掻いてしまうという行動を「掻破行動」といいます。この掻破行動が習慣化して精神的依存が強まると、アトピーの発疹は治りにくくなると考えられています。
逆に、この掻破行動に気づき、「掻くという癖」をコントロールすることにより皮膚症状が劇的に改善するといわれています。
掻 破はアトピー性皮膚炎の重大な悪化因子であり、痒みと掻破の悪循環(itchy-scratch cycle)により皮疹が悪化すると考えられてきた。しかし皮膚の痒みに限らず、怒りや緊張などを感じた時に掻破行動がおこることがある。掻くことには気 が紛れる、落ち着くなどの精神的快感があり、無意識に掻いていることも多い。
このような掻破行動は次第に習慣化して朝夕日課のように行われるようになり、精神的依存が強まって、掻かないとイライラしたり掻き出すとなかなか止められないという制御しがたい状態になることがある。・・・
(Visual Dermatology Vol.4 No.5, 2005 より引用)
アトピーの方は、緊張した時、不安なとき、疲れた時などに無意識に掻いている方が多いようです。
掻破行動は、掻くこと以外の行動に目を向けることによって少しずつ減少します。掻破行動が減少すれば、皮膚の状態も自ずと良くなり、アトピーの発疹も改善すると思われます。もちろん、スキンケアを怠らないことも大事です。
アトピーの皮膚症状は、正しいスキンケアを毎日欠かさず行うことにより、皮膚症状の悪化を防ぐことが可能です。
その意味でも、皮膚科専門医を受診しましょう。